【展覧会】『マリアノ・フォルチュ二 織りなすデザイン展』

2019.08.03

現在、三菱一号館美術館にて絶賛開催中の『マリアノ・フォルチュ二 織りなすデザイン展』。服飾・染織デザイナーであっただけでなく、画家、版画家、舞台芸術家、写真家、そして服飾作品を自ら世界に向けて送り出すプロデューサーのマリアノ・フォルチュニ。オシャレ女子必見! そんな彼の生い立ちから多彩な創作活動やヴィジョンを追いながら、多様性に富んでいる表現をご覧になれる本展覧会をご紹介します。


日本初!マリアノ・フォルチュ二の全容を紹介する大回顧展!


繊細なプリーツを施したしなやかな絹のドレスである「デルフォス」で、一躍20世紀初頭の服飾界の寵児となり、活躍したマリアノ・フォルチュニは、特に20世紀初頭から数十年間、文化の中心としての重要性を担いました。当時の技術と古代の英知を結び合わせ、芸術と科学の見事な融和を生み出しました。
本展覧会では、フォルチュニ芸術の真骨頂である絹地のドレスやコートなどの服飾作品を軸に、絵画、版画、写真、舞台関連作品、彼が蒐集した日本の染め型紙を含むデザイン関連資料等を総合的に展覧します。グラナダで生まれ、ローマとパリで育ち、ヴェネツィアで制作して成功をおさめた彼の生い立ちから多彩な創作活動まで、近年世界的に注目されている総合芸術家・デザイナーの全貌に迫ります。


マリアノ・フォルチュニの多様性に富んでいる表現の眼差し


日本や中国の絹地を用いて古代ギリシャ風のドレスに仕立てられた「デルフォス」を鑑賞していると、100年経っても時代遅れなど感じさせないスタイルに驚かされます。そして、その肩から流れ落ちるプリーツが自然に身体を覆う斬新なフォルムは、それまでのコルセットで締め付けられた女性服の概念を根底的に覆し、身につける女性本人をまずは心地良く尚且つ美しく見せてくれます。今尚セレブにも愛されているファッションという名の芸術をご覧になってみてくださいね。会期中、同館に併設している『store1894』では、本展覧会のオリジナル商品が展開されているだけでなく、『café1894』では、本展覧会とコラボしたランチ・デザートが提供されているので、そちらも併せてチェックしてみてはいかがでしょうか?


【展覧会情報】

マリアノ・フォルチュニ  織りなすデザイン 展

会期:7月6日~10月6日
会場:三菱一号館美術館
開館時間:10:00~18:00 (但し、祝日を除く金曜日、第二水曜日、会期最終週平日は21:00まで開館)
休館日:月曜日(但し、祝日・振替休日の場合、9/30とトークフリーデーの7/29、8/26は開館)
入館料:一般1,700円、大・高校生1,000円、中・小学生500円 前売券(7/5まで販売)一般のみ1,500円
アフターファイブ女子割:第二水曜日17:00以降、当日一般(女子のみ)1000円(他割引券との併用不可)
★学生無料ウィーク:7月20日~7月31日
公式サイト:mimt.jp/fortuny


ライター:新 麻記子 (La vie pianissimo)

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