グラミー賞で3部門を受賞した実力派ラッパー〝LIZZO(リゾ)〟へ、ファッション誌では唯一の単独インタビュー【 リゾ インタビューPart2 】

2020.01.29

2020年(第62回)のグラミー賞で最多ノミネートされていた新人の黒人歌手のLIZZO(リゾ)は、
・最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム
・最優秀トラディッショナルR&Bパフォーマンス
・最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス  
のグラミー賞で3部門を受賞した実力派ラッパー〝LIZZO(リゾ)〟へ、ファッション誌では唯一の単独インタビューに成功しました!

海外では ボディ・ポジティブの代名詞的な存在として知られる彼女へ、5つのキーワードで迫る取材を取材をN.Y.にて行いました。

1【歌】
2【プラスサイズ】
3【ボディ・ポジティブ】
4【ファッション】
5【ラ・ファーファ】



2【プラスサイズ】 プラスサイズアイコンとしフォーカスされるように

:今回、日本のぽっちゃり女子向けファッション誌「ラ・ファーファ」のインタビューということで、アメリカのプラスサイズ業界、モデルや音楽業界で活躍するプラスサイズの方が増えているように見えますが、プラスサイズ業界の昨今について教えてください。プラスサイズについての考え方は、アメリカではすでに一般的になっているのでしょうか?
リゾ:前よりも知られるようになったと思うわ。フォーエバー21プラスとか、ASOSプラスとかが出てきたから。でも、ハイファッションは、まだ遅れていると思う。ブティックとかデザイナーのお店で、私が着られる服を見つけるのは、まだすごく難しいわ。だから、まだまだこの先は長い道のりがあると思う。プラスサイズという考え方はより一般的になったけど、必需品、リソースとしてはまだ一般的ではないの。そして私たちが、より大きな体をハイファッション界でも強化して、大きな体も美しくて、ファッションショーのランウェイに立つ価値がある、高級ブランド服を着る価値があるってことを広めれば、デザイナー達もプラスサイズの服をもっとデザインするし、その需要を満たすことができるようになると思う。
:自分がプラスサイズアイコンと言われることについてどう思いますか? またプラスサイズにフォーカスして紹介されるのが、気になることはありますか?
リゾ:人々は、彼らがフォーカスしたいことにフォーカスするものよ。アーティストとして長いキャリアを持ち続けたい私は、周りの人たちが私をどう思うかについてはフォーカスしないようにしてるの。何かがトレンドになってメディアがそこにフォーカスしてると、アーティスト達がプレッシャーを感じる時はあるわ。「これが流行ってるなら、私もそれに焦点を合わせて今風でいられるようにしよう」ってね。でも、彼らがプラスサイズにフォーカスする時は、私はただ最高に素晴らしい私に焦点を合わせるようにしてるの。人々は〝ボディ・ポジティブ”のアーティストとして私の音楽に注目するけれど、私自身は上質の優れた音楽を作ることに集中している。だから、私の優先事項やスタンダードはメディアのそれとはちょっと違うの。そのおかげで、私は人々が私に与えるレッテル通りの気分にならずにいられていると思う。だって、今のトレンドの名前で私にレッテルを貼るのが終わったら、彼らは今度は次のトレンドの名前で私を呼ぶだろうから。そうなっても、私はここに残り続けるから。


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