Nao&吉野なおの愛するLL vol.4「水着を楽しもう」

自分を愛するにはどうすればいいの? というメインテーマの元に、私Nao(吉野なお)が、ラ・ファーファ読者のみんなの気になることや、人生を楽しむ方法について考える連載第4回です。

 3月に開催された、ラ・ファーファ×ワコールの下着ショーに出演した際、「自分の体も肯定されたような気がして勇気をもらった!」というご意見をいただきました。夏になると「ラファモのように堂々と水着を着たい」というコメントをよくいただきます。今回は体型を気にして水着を着られない方々へ贈るお話です。

おしゃれな水着を楽しめるようになるまで
 今でこそ堂々と水着姿になっている私ですが、水着を楽しめるようになったのはラファモになってから。7月号にもあるような水着特集が初めてでした。それまで私が見たことのあるぽっちゃり女性の水着姿といえば、ダイエット広告のビフォー写真のような『猫背でお腹のお肉が目立つネガティブなイメージの写真』。だけどラ・ファーファの撮影で他のラファモたちの水着姿を見て、純粋に「すてきだな」「自分も意外とイケるかも?」「私もかわいい水着が欲しい!」と気持ちが変化していきました。そして実際におしゃれな水着を購入し、プライベートで初めて着たのは旅先のドイツ。現地の友達に誘われて、川へ泳ぎに行った時のことでした。太陽の下で老若男女、体型にかかわらず水着でワイワイと楽しんでいる様子を見ているうちに「そもそも水着って体型披露の衣装ではなくて、泳ぎに行くために着る物じゃん!」という当たり前のことに気付いたのです。それ以来、日本のビーチでも友達と水着で遊びに行くようになりました。

 簡単に環境を変えられない……という人には、インスタグラムの#swimsuitsforallのハッシュタグがおすすめ。海外のプラスサイズモデルがかっこよく水着を着こなしている写真をたくさん見られます。「どうせ外国人だから……」と思うかもしれませんが、だんだん “プラスサイズ女性の水着姿” への意識が変わってくるはず。少しでも着る勇気がわいたら、今の自分サイズの水着を買ってみましょう。そして部屋の中で着て1人ファッションショーを。鏡の前で、好きなプラスサイズモデルと同じポーズをマネしてみてください。誰にも見せる必要はなく、自己満でいいです。次に水着で入浴、水着着用のスパへ行くなど、少しずつ段階を踏んで家の中から外へ出ていけば、場馴れしていきやすいと思います。



ほんの少しの勇気で悔いのない人生に
 人にジロジロ見られるのが嫌だ、という気持ちもわかります。でも、水着を着ているだけで、誰も傷付けず迷惑はかけていません。ジロジロ見る人や、嫌なことを言う人の方が悪いし、オドオドしていると他人の目につきやすくなります。極端な話、善人も悪人もいずれ必ず死ぬのです。死ぬ前に「体型が気になって着られなかったけど、本当は水着で泳ぎたかった」と後悔する人生がいいか、少しだけ勇気を出して、自分の可能性を広げるのか、どちらが幸せでしょうか?「私にはできない」という価値観は長い時間をかけて蓄積されてできた岩のかたまりのようなもの。それを砕くには時間がかかると思います。でも「本当はやりたい」という気持ちが少しでもあるのなら、その思いを大切にして、自分の人生を楽しんでいきましょう!

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