Nao&吉野なおの愛するLL vol.5「体を動かすこと」

自分を愛するにはどうずればいいの? というメインテーマの元に、私Nao(吉野なお)が、人生を楽しむ方法について考える連載。第5回のテーマは、苦手意識の強い人も多いかも?

 最近ラファモでジムに行っている子が増えてきていますが、みんなは何か運動していますか? 私は子供の頃から運動が大の苦手で、体育の授業をサボったことや居残りして先生にしごかれた時は辛かったなぁ……。今思うと、運動能力に個人差があるのに、全員に一定のレベルを求めるのはなぜ? という疑問もあります。

初めて通ったヨガ教室で経験した苦々しい思
 そんな運動嫌いの私でも「いいな」と思った運動がヨガでした。とはいえ、10年前にダイエット目的で始めたヨガ教室は、あまりいい思い出ではありません。当時通っていたのは大きなスタジオの大人数クラス。周りはヨガ経験者で、うまくポーズがとれる人たちばかり。しかも、クラスで私だけがぽっちゃりしていて、ほかの人はヨガウエアをばっちり着こなした痩せ型の若い女性たち。そんな中、厳しい先生が私のそばで逐一ポーズを直してくるので、大人数の中で自分だけうまくできないことに気後れし、制限時間のある中、自分のせいでみんなの足を引っ張っているかも……とレッスンを楽しむ余裕もなく。頻繁に届く営業的なメルマガを見ていたら、だんだん通うことが憂鬱になってしまいました。



時を経て、場所を変えヨガを楽しめるように
 それ以来、トラウマになっていたヨガですが、昨年仕事でヨガをやる機会があり、久々に挑戦したら「あれ? 楽しいな」と思えたのです。基本の説明や、簡単なポーズから教えてもらえたのがよかったのかも。そこで、昔の失敗を踏まえ、大型の教室ではなく少人数制のプライベートな初心者向けの教室を選びました。結果、今度は見事に自分にフィット。生徒の年齢層が広いローカルなクラスで、毎回初心者向けの優しい説明もあり「間違ってもいいから、無理せず苦しくないポイントを探して」と温かく見守ってくれる先生にもひと安心。1日1クラスしかないので急かされずに、ゆったりとヨガを楽しめて、苦手意識もなくなりました。

 筋肉痛になるとやる気がなくなる私ですが、ヨガは例外。楽しかったので筋肉痛になっても続けられ、少しずつ痛みがやわらいで体が慣れていきました。「体の中の空気をすべて吐き出すように」「大地に根を張るように」などイメージしながら緊張と緩和を繰り返す動きで体も心も集中するので、日常の喧騒や悩みごとから離れられるのも魅力のひとつ。つらいと思う瞬間もあるけど、きちんと呼吸すればつらさも和らぐし、最後の瞑想の時間は寝落ちしちゃうぐらいリラックスできます(誰かのいびきが聞こえてくることも……笑)。体を動かすことで、体調や体の歪みもわかるし、終わった後はとても気持ちがいい。どんな体型でも楽しく体を動かして体調を整えることは、自分を愛することに繋がるはず。運動が苦手な人も、シチュエーションを変えて再トライしてみたら、意外とうまくいくかも。無理に嫌なことをしても続かないから今年の秋はいろいろな体験レッスンに行って、自分に合う場所を探してみるのはいかがでしょうか。


RELATED関連記事

SPECIALスペシャル



RANKING人気記事

MAGAZINE最新号のご紹介

ラ・ファーファ最新号[2023年5月号]

5月号

発売日

2024年 3月 19日