Nao・吉野なおの愛するLL vol.7「呪いを解く」

自分を愛するためにはどうすればいいの? というメインテーマの下に、私Nao(吉野なお)が人生を楽しむ方法について考える連載。今回は、読者の皆さんとの会話から感じたことについて、私なりに考えてみました。

 10月に開催した『ラ・ファーファショップ』に、私もラファモ店員として参加しました。お越しいただいた皆さまありがとうございました!  「インタビュー記事を読んでファンになり、はるばる会いに来ました」という方もいて、たくさんのお客様とお話できてうれしかったです!
 その会話の中で、時々『呪いの言葉』を抱えている方がいるのも感じました。それは「もうおばちゃんだから」「結婚しなくちゃ」「家族にデブって呼ばれたから」など、思わず反すうしている自虐や今の自分を否定するような言葉、強いこだわりのこと。外側にいる人間が「そんなことないよ!」と言っても、本人の心の奥には届かなかったりします。もっと自分を大切にしてほしい、と強く思いました。そこで、今回のテーマは「呪い」についてお話します。

自分を否定する考え方が生まれてしまうのはなぜ?
 まず思い出したのが、今年の3月、小学6年生の課外授業で特別講師として招かれた時のこと。子どもたちに「“自己肯定”という言葉を知っていますか?」と質問したところ「わからない」「なんとなくはわかる」という返事が多かったのですが「じゃあ“自己否定”は知っていますか?」と聞いたところ、ほぼ全員理解できていました。12歳の時点で、自分を肯定することよりも「自分を否定すること」を知っていたのです。中には「自分が嫌い」という子も。そんな状況で育っていけば、思わず自虐をしたり、誰かの言葉や情報に囚われ続けてしまうのも無理はないのかもしれません。
 最近読んで腑に落ちたのが、一緒にワークショップをやっている文化人類学者の磯野真穂さんの著書で『ダイエット幻想─やせること、愛されること─』。日本女性の「痩せたい気持ち」について研究した本です。ダイエットの話もありますが、それに付随してくる「人に愛されること」や承認欲求の話、体重やカロリーなどの数字がもたらす息苦しさの根本をたどる話などが研究者目線で書かれています。私も過去の経験からよく分かるのですが、ダイエットの本来の目的は、愛されることや自信を持つことが目的だったのに、ダイエットや栄養素、偏った健康法、「こうあるべき」にこだわるあまり、そうではない自分を他人に見せるのが嫌になり、愛されることとは正反対の行いをしてしまう負のループが起きてしまいます。こういった、生活や人生を変える程自分を縛る、強いこだわり(呪い)の正体が一体何なのか、そして社会と自分の間にあるものを客観的に考えるきっかけとなった一冊でした。

美容ケアに時間をかけて自分を大切にする
 呪いを打破して今の自分を大事にすることの近道は、美容やセルフケアだと思っています。「美容」は“見た目を美しく変える”だけではなく、スキンケアやマッサージなど、地道だけど日々自分の気分を上げていくものでもあります。私も一週間程、毎日フェイスパックとスチーマーを使う保湿や、ボディーケアを集中的に続けてみました。するとなんだかめちゃくちゃ気分がいい……! メイクをする時も、いつもより丁寧にしてみたり、早起きして余裕を持って仕度をするようにもなりました。できないことに目を向け憂鬱になるよりも、自分の心地いい感覚やできたことを軸にするように切り替えれば、誰にも褒められない日でも、自分で自分を労わる気持ちが芽生えるはず。
 呪いに縛られて悩むあなたの元に、ある日突然魔女がやってきて、「チチンプイプイ!」と一瞬で呪いを解いてくれる可能性に掛けるよりも、どこかにある“呪いを解くヒント”を探してみてください。それは人とのz関わりや会話の中で見つかるかもしれないし、本や映画から自分で見つけられるかもしれません。あなたが自分で自分の呪いを解いて、もっと自分を大切にできますように。

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