かかとケア間違ってない? つるすべ素足に必要なスキンケアポイント3つ

2022.04.20

春の日差しがあたたかくなってきました。素足とサンダルですごす季節ももう間近! けれど冬のかかとのガサガサがまだ治らない……。そんなかかとのお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。

かかとのガサガサは冬に起きやすいですが、ケア不足で1年中続くことも。素足を見せたい夏が来る前に、かかとケアを見直してみましょう。



 1.かかとのガサガサの原因は大きく2つ!
かかとのガサガサの原因は大きく2つ!
かかとのガサガサの原因には大きく2つあり、乾燥と血行不良であるといわれています。それぞれの原因について解説します。


 1-1. 乾燥・潤い不足

皮膚には皮脂腺があります。皮脂腺から分泌された皮脂で皮脂膜ができて皮膚を乾燥から守っています。

しかし、足の裏の皮膚には皮脂腺がありません。そのため、足の裏はからだのなかでも乾燥しやすいところといえます。とくに、かかとは体重による強い圧力と、靴・靴下・床などからの刺激を常に受けます。

そのため、かかとは乾燥しやすく、潤い不足になりやすい部位です。


 1-2.冷えからくる血行不良

かかとはからだの末端にあるため、血行不良の影響をとても受けやすいところです。冷え性からくる血行不良が起こると血流が不足して、かかとの皮膚は栄養不足になります。

皮膚は、古い皮膚が垢として剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わるターンオーバーを常に繰り返しています。栄養不足になるとターンオーバーのサイクルが乱れ、古い角質がたまって分厚くガサガサになってしまいます。ガサガサが悪化するとひび割れることも……。

一度ひび割れが起きてしまうとなかなか治りにくいものです。そのため、早めの対策が大切です。



 2.つるんとキレイ! 正しいかかとケアのポイント3つ
つるんとキレイ! 正しいかかとケアのポイント3つ
ガサガサかかとを解消し、つるんとしたかかとにするためには、毎日の正しいケアが大切です。かかとケアのポイントを3つご紹介します。


 2-1.入浴で角質をやわらかくする

入浴で、かたくなったかかとの角質をやわらかくしましょう。40℃くらいのお湯にゆっくりつかって、かかとのまわりをマッサージすると、冷えと血行不良の改善にもなり非常に効果的です。入浴後はかかとの水分をしっかりふきとりましょう。


 2-2.保湿ケア
かかとケアに保湿は欠かせません。とくに、入浴後は水分をしっかりふきとったら、すぐに保湿ケアをしましょう。

保湿剤としては、角質をやわらかくする作用のある尿素やサリチル酸の入ったものがおすすめです。

保湿剤を塗った後は、綿や絹の靴下で保護すると保湿剤の吸収力が高まり、効果的です。寝ている間は保湿剤と靴下で保湿ケアをすると、翌朝のかかとの潤いがアップします。


 2-3.軽石やピーリングはしてもいい?

分厚くなったかかとはどうしても削りたくなるもの。軽石ややすり、ピーリングなどで角質を薄くするときは、丁寧にやさしく、決して無理はしないようにしましょう。

角質を削りすぎると、皮膚は自身を保護するために余計に角質を分厚くするように働くため、削りすぎは逆効果です。また、無理に角質を剥がしたりむしったりすると、傷ができてひび割れの原因になるためNGです。

かかとケアをしても症状が改善しない場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。また、かかとがガサガサになる原因として、水虫の感染が隠れている場合もあるので注意しましょう。



 
3. 頑固なかかとの角質には漢方でアプローチ

頑固なかかとの角質には漢方でアプローチ
「かかとのガサガサを体質改善で内側から治したい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。

漢方薬は、医薬品として効果と安全性が認められており、皮膚科の治療でも使われています。また、漢方医学では、血液の汚れや巡りが悪くなることで体内に栄養が行き渡らずに肌の代謝が悪くなることが、かかとがガサガサになる原因のひとつと考えられています。

漢方薬には、体質を改善させることであらわれている症状を治すという考え方があります。
症状と体質に合った漢方薬を飲むことで、ずっと抱えていた不調にもとてもよい効果をもたらすでしょう。

バランスのとれた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けられそうですよね。

さっそく始めてみたいと感じた方のために、以下にかかとのガサガサ症状で悩む方におすすめの漢方薬をご紹介します。


<かかとのガサガサが気になる方におすすめの漢方薬>

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性や貧血、肩こり、めまいがあり、しもやけやしみなどの皮膚トラブルがある方に。

漢方では、「血(けつ)」が体内をめぐって各器官に栄養を届けると考えられています。「血」が不足したり巡りが滞ったりすると、血行不良、冷え性が起こり、かかとのガサガサの原因にもなります。当帰芍薬散は「血」の不足を改善させるとともに、「血」の巡りをよくするように働きます。

・当帰飲子(とうきいんし)
乾燥肌の方、皮膚が乾燥して痒みがある方に。

漢方では、からだの原動力となるものとして「気」という概念があります。「気」が不足すると疲れやすく胃腸の働きも衰えます。当帰飲子は、「血」と「気」を補うことで皮膚に栄養と潤いを与え、皮膚の乾燥を改善させることが期待できます。また、冷え性の改善にも効果的です。

しかし、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、よい効果が見込めないだけでなく、からだへダメージ(副作用)を与える場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが、効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

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 4.かかとケアでつるつるかかとを目指しましょう!
かかとケアでつるつるかかとを目指しましょう!
かかとガサガサの原因として、乾燥・潤い不足と、冷えからくる血行不良をあげました。かかとはからだの末端にあり、皮脂腺がない特殊な部位であることから、かかとに合ったケアが大切です。
かかとケアとして、入浴して角質をやわらかくすること、保湿ケア、角質を削ることをあげました。マッサージをしながらの入浴でしっかりからだを温め、入浴後は保湿剤を塗って靴下で保護をしてみましょう。角質を削る際には刺激の与えすぎに注意です。
また、根本から体質を見直したい方には漢方薬の力を借りることもおすすめです。気になる方は、薬剤師など信頼できる専門家に一度相談してみてください。
今年は、かかとケアで自信を持って素足を出せる「つるつるかかと」を目指しましょう!





▼女性特有のお悩み関連記事 まとめ
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<この記事を書いた人>

皮膚科医 金城 里
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。

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