生理の嫌なニオイ…原因は雑菌!?ムレが気になる夏の消臭ケア

2022.06.11

「生理が始まると、デリケートゾーンのニオイが気になる......」
「陰部のニオイが気になって、病気ではないかと不安......」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?

デリケートゾーンの気になる症状は誰でも起こる可能性があり、実は多くの女性が経験しています。

とくに、ニオイについては人に相談しづらいですよね。だからこそ、対処法を知って、気になるお悩みを解消していきましょう。

そこで今回は、生理中のニオイの原因やニオイケアのNG行為と対策、おすすめの漢方薬についてご紹介します。



 1.生理中のニオイの原因は「雑菌」
生理中のニオイの原因は「雑菌」
生理中の嫌なニオイは、「経血の酸化による雑菌の増殖」が原因です。

生理中は、膣から血液とともに子宮内膜の一部が剥がれ落ち、体外へ「経血」として排泄されます。つまり、経血とは剥がれ落ちた粘膜や粘液に血液が混じり合ったものを指すため、ケガをしたときに出る血液とは成分が異なるのです。

排泄されたばかりの経血はほとんど無臭ですが、温度上昇や時間の経過により経血が酸化し、雑菌が繁殖してしまいます。これが、生理中特有のニオイにつながるのです。

また、長い時間ナプキンを変えずにいると、雑菌が繁殖しやすい環境がつくられニオイが発生しやすくなるため、正しいケアが必要です。




 2. やってはいけないNGケア
やってはいけないNGケア
生理中のニオイを気にしてやってしまいがちなNGケアを、2つご紹介します。



 2-1.タンポンを長時間使用する

タンポンは、ナプキンに比べ経血がほとんど空気に触れないため、経血の酸化を予防でき、臭いを抑えることができるといわれています。

しかし、タンポンの交換を怠り長時間使用していると、膣内で雑菌が繁殖して、膣炎を引き起こす可能性があります。


 2-2.お風呂でゴシゴシ洗う

ニオイが気になって、ボディタオルでゴシゴシ洗ってはいませんか?

ゴシゴシ洗いは、皮膚の薄いデリケートゾーンにとってNG行為です。また、膣の中まで洗うことは絶対に避けましょう。

これらの行為は、膣を菌の感染から守っている常在菌まで洗い流してしまいます。常在菌が少なくなると雑菌が繁殖しやすくなるため、ニオイケアに対して逆効果なのです。




 
3. 生理中のニオイケア3つのポイント

生理中のニオイケア3つのポイント
生理中に経血が臭わないようにするケアのポイントを、3つご紹介します。


 3-1.タンポンを正しく使用する

タンポンの使用時間は、1回あたり8時間を超えないよう注意しましょう。また、タンポンは連続使用せず、ナプキンと交互に使用することがおすすめです。

経血は空気に触れると15分後には酸化が始まり、3時間以上経過すると雑菌が増えてニオイが発生しやすくなるといわれています。そのため、ナプキンは約3時間に1度交換できるといいでしょう。

また、ニオイが気になる場合は、デリケートゾーン専用のウェットティッシュで拭くのもひとつの手段です。


 3-2.デリケートゾーンの洗い方に気をつける

デリケートゾーンを洗うときは、外陰部を指の腹で優しく洗うことがポイントです。VOゾーンは円を描くように、Iゾーンはヒダの外側の溝を丁寧に洗うといいでしょう。

洗い流すときは、膣の中に石鹸の泡が入らないように、ぬるま湯で流しましょう。(※1)


 3-3.生活習慣を見直す

ストレスの蓄積や食生活、ホルモンバランスの乱れは、経血のニオイの原因である「雑菌の増殖」のしやすさにつながります。

生活習慣が乱れると免疫力が低下し、膣の自浄作用やデリケートゾーンの皮膚の防衛作用が下がります。その結果、雑菌が増殖してニオイが発生しやすくなるのです。

食生活を見直すこと、ストレス発散方法を見つけることなど、できることから始めてみましょう。

セルフケアだけでは不安な方には、漢方薬のような内側から体質改善を目指すものもおすすめです。




 4.デリケートゾーンの悩みには漢方もおすすめ
デリケートゾーンの悩みには漢方もおすすめ
「気になるデリケートゾーンの悩みを根本からなんとかしたい」
「食事などにも気を遣っているのに、なかなか改善しない」
と、お悩みの方にはからだの内側から働きかける漢方薬がおすすめです。

デリケートゾーンのニオイの原因は、細菌性膣炎、血行不良、ホルモンバランスの乱れなどいくつか考えられます。

漢方薬の治療では、炎症を抑えたり、血流やホルモンバランスを整えたり、水分代謝や新陳代謝を良くしたりするように働く生薬を含む漢方薬が選ばれます。

漢方薬は一時的な症状だけでなく、からだの内側からの根本改善を目的としていますので、デリケートゾーンの症状に悩む方や、セルフケアでは効果を感じなかった方でも、体質から改善をめざせます。

また、さまざまな症状に医薬品として効果が認められている漢方薬ですが、健康増進に活用される側面もあるので、飲み続けられるように、副作用が少なく作られています。

そのため、深刻な病気の症状でない方にも安心してお使いいただけるでしょう。

さらに、漢方薬は、デリケートゾーンの症状のほかに皮膚の乾燥、からだの熱感や炎症がおこりやすい体質など、慢性的な症状や体質に悩む方にも最適です。

漢方医学を、日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。


<デリケートゾーンのニオイが気になる方におすすめの漢方薬>(※2)

・温清飲(うんせいいん)
皮膚が乾燥しやすい、イライラしやすい方

やや胃腸が弱く、怒りやすい、イライラしやすい方に。自律神経の乱れを整えるほか、イライラや不眠、女性ホルモンの変動に伴う心やからだの不調に使われます。胃腸の弱い方にもお使いいただける漢方薬です。

・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
色のついたおりものや尿が出やすく、下半身に熱を感じやすい方
とくに下半身にたまった不要な「水」と「熱」を取り除き、デリケートゾーンのかゆみやニオイを和らげます。排尿時の痛みや残尿感などの症状にも用いられる漢方薬です。


漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

そんな時は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0057




 
5.日頃のセルフケアで、生理中のお悩み解決!

日頃のセルフケアで、生理中のお悩み解決!
今回ご紹介した「生理中のニオイ」などデリケートゾーンのお悩みは、相談しにくいため放置されがちです。

まずは、できるところからセルフケアを始め、生理中のニオイ予防・対策ができるといいですね。

また、根本的に体質改善を目指すには漢方薬がおすすめです。漢方薬は自分の体質やタイプに合ったものを選ぶことにより効果が発揮されるので、まずは専門家に相談することをおすすめします。

気になる症状があれば素早く対処し、快適な毎日を過ごしていきましょう。



参照
(※1)持田ヘルスケア株式会社「身近なデリケートゾーンの悩みと日々の洗い方や対処法」
https://hc.mochida.co.jp/skincare/delicate/delicate4.html

(※2)図説 漢方処方の構成と適応(森雄材 著 第2版)




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<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 杉岡 弥幸
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 杉岡 弥幸
薬剤師。北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信。
漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0057



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