【秋は腸活の季節】美味しい旬の食材で簡単レシピ

2022.10.21

秋は、たくさんの美味しい食材が市場に出回る季節なので、食べる楽しみが増えてワクワクしますよね。しかし、初秋は夏の疲れが出やすい時期でもあるため、胃腸もお疲れモードになっているかもしれません。
疲れがたまったからだを内側からケアするために、「腸活」を始めてみませんか? 本記事では、秋の腸活のポイントやおすすめの食材をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。



 1.秋こそ「腸活」が必要な理由

秋は、夏の疲れがからだに残っていることが多いです。腸活で内側からケアしてあげることで、元気に過ごすことができますよ。

 1-1. 秋は夏の胃腸疲れが出やすい
暑い夏は、クールダウンのために冷たいものを摂る機会が増えたり、冷房の効いた室内で長時間過ごしたりするため、胃腸が冷えがちです。冷えると胃腸の動きが悪くなって、消化吸収する力が弱まり、腸内環境も乱れやすくなってしまいます。
また、夏は冷房の効いた室内と外の温度差が激しく、体温調整のためにからだに負担がかかります。さらに暑さが原因の寝不足や強い紫外線もストレスとなり、自律神経のバランスが崩れやすくなるのです。
自律神経の働きは、じつは腸内環境の影響を受けるとされています。腸活で腸内環境を整えれば、自律神経のバランスも整いやすくなるので、夏の疲労が残ったからだを回復させるのに役立ちますよ。


 1-2. 季節の変わり目は要注意!

夏から秋へと季節が変化するこの時期は、朝晩と日中の寒暖差が大きく、体調を崩しやすくなります。さらに、夏の間に蓄積した疲労が残っていると、急激な気候の変化はからだにとって大きな負担になってしまうのです。
また、秋は台風や長雨などの天候不順が続きがちです。気圧の変化も自律神経に影響を与え、腸内環境が乱れやすくなってしまいます。


 1-3. 秋の胃腸をケアするポイント

初秋の時期、日中は暑い日もあり冷たいものが欲しくなるときもありますが、なるべく控えて胃腸を温めるように意識してみましょう。また、よく噛んで消化の負担を減らすことも大切です。
お風呂にゆっくりと浸かったり、睡眠をしっかりととり規則正しい生活を心がけることで、自律神経も整いやすくなりますよ。




 2.秋の腸活におすすめの食材

以下では、秋に旬を迎える、腸活に役立つ食材をご紹介します。


 2-1.きのこ類

きのこは、人工栽培されているものが多く、年中スーパーで手に入れることができますが、天然のきのこは9月~11月に旬を迎えます。
きのこには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は体内で消化酵素の作用を受けないという特徴があり、消化されずに大腸まで達します。
とくに豊富に含まれているのは、不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収し、便のかさを増して腸のぜん動運動を促すため、便秘の解消に役立ちます。
旨味たっぷりのきのこは、スープや炒め物、炊き込みごはんなど、さまざまな料理に加えることで風味豊かに仕上がりますよ。


 2-2.いも類

秋から冬にかけては、さまざまな種類のいも類が旬を迎えて美味しくなりますよね。
里芋や長芋、さつまいもなどのいも類には、水溶性と不溶性の食物繊維がどちらも含まれています。
ネバネバ系の食材に多く含まれている水溶性食物繊維は、大腸内で分解・発酵されて腸内細菌のエサになり、ビフィズス菌などの善玉菌を増やして腸内環境を整えるのに役立ちます。
また、水溶性食物繊維には水分を吸収して便を柔らかくする作用があります。便が固くて出にくいときは水溶性を意識して摂り、不溶性のものは減らすようにすると、便秘の症状が和らぐ可能性があります。
いも類は、オーブンで焼いたり茹でたりするだけで美味しく食べられます。皮ごと食べられるものは、できるだけ皮を剥かずに調理して食べてくださいね。

 2-3.根菜類

ごぼうやれんこんなどの根菜類も、秋に旬を迎える食材です。
根菜類はトマトやきゅうりなどの夏野菜に比べて水分が少ないため、胃腸を冷やしにくく、夏の胃腸疲れをケアするのにぴったりです。不溶性食物繊維も豊富に含まれています。
根菜類は、コトコト煮込んでスープや味噌汁などで食べるのがおすすめですよ。よく噛んで食べることで、消化の負担を減らすことができます。





 3.秋の腸メンテナンスには漢方も◎

秋の胃腸疲れをケアして元気に過ごしたい方は、漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方は、便秘や肌荒れなど、腸内環境の乱れからくる症状に対しても用いられています。

腸活には、「血流を改善して腸の機能を回復させる」「腸にたまってしまった老廃物を排出させる」などの作用がある漢方薬を選びます。

漢方での腸活には、「便秘を解消できる」「老廃物の排出で肌のトラブルが解消できる」などのメリットもあります。
さらに、漢方薬は自然の生薬からできていて一般的に副作用が少ないとされていますので、安心してお試しいただけるでしょう。


<腸の調子を整えるためにおすすめの漢方薬>

・大柴胡湯(だいさいことう)
気のめぐりをよくし、食欲などの気持ちを整えてくれるので、イライラを抑えたり脇腹が張る便秘の解消をしたりするのに役立ちます。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
からだの余分な熱を取り除き、血流や水分代謝を促す働きがあります。便や汗などで不要物を体外へ排出し、からだを軽くします。また、脂質代謝を促すので、ため込んでいる脂肪を減らすのに役立ちます。

ただ、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ良い効果が見込めないだけでなく、からだへのダメージを与える場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時にはできる限り漢方に詳しい医師、薬剤師にご相談ください。
お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

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 4.旬の食材を美味しく食べて、腸内環境を整えよう

旬の食材は、美味しいだけでなく栄養価も高く、手に取りやすい価格なのが魅力です。
ぜひ日々の食事に取り入れていただき、健康なからだづくりにお役立てください。

体質を根本的に見直したいとお考えの方は、漢方薬の力を借りるのもひとつの方法です。信頼できる専門家に相談してみてくださいね。




<この記事を書いた人>

管理栄養士 池田明日香
大学卒業後、管理栄養士として治験コーディネーター業務に携わる。その後、食品メーカーにて料理教室運営や商品・メニュー開発などに従事する。食事を楽しむことと健康的な食生活の大切さを感じ、現在は食と健康関連のコラム執筆、オンラインでのダイエットサポートなどで活動中。漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
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