【薬剤師が解説】GW旅行先で不調にならないために! 旅行中の体調管理方法

2023.04.26

今年のGWはいろいろ旅の計画をしている方も多いはず。

旅行は、現地での新しい体験や発見があり、本当に楽しいですよね。しかし、楽しいはずの旅行で、なぜかいつも体調を崩してしまうという人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は旅行先で体調を崩しやすい理由や、体調が崩れた際の対処法をご紹介します。



  1.旅行先で体調を崩しやすい理由

旅行先で体調を崩してしまうことは、楽しさを損なうだけでなく、旅行中のスケジュールにも影響を及ぼす場合があります。

まずは、旅行先で体調を崩しやすい理由について2つご紹介します。


  1-1.感染症にかかりやすい
旅行先では、感染症にかかるリスクが高まります。なぜなら、旅行中は自宅にいるときよりも、人に接触する機会が増えるからです。

公共交通機関などの乗り物内では、他の人と至近距離で接触することが多くなります。そのため、空気中を漂う細菌やウイルスに感染するリスクが高まってしまい、体調を崩しやすくなるのです。

とくに、飛行機内では、長時間座りっぱなしで血液の流れが悪くなることに加えて、喉の乾燥もあり、細菌やウイルスに感染しやすいので注意が必要です。

  1-2.旅の疲れで免疫力が下がる
旅行先では、気候の違いやいつもと違う環境、さらに、海外の場合は時差も加わり、規則的な生活リズムを保つことが困難です。そのため、睡眠不足になりやすく、旅の疲れがたまるため、免疫力が下がります。

睡眠不足になると旅の疲れが回復できず、 体調を崩してしまうのです。



   2.旅行中の体調管理のポイント

旅行中に体調を崩してしまうと、せっかくの旅行が台なしになってしまいます。 そんなときに備えて、旅行中の体調管理のポイントを知っておくことが重要です。

ここからは体調管理のポイントを3つご紹介します。

  2-1.基本の体調管理を徹底する
まずは、基本的なことですが、手洗いやうがいを徹底することが非常に重要です。旅行中は感染症にかかるリスクが高まりますが、手洗いやうがいを適切に行うことで細菌やウイルスを排除し、体調を崩すリスクを減らすことができます。 

また、旅行中の睡眠不足は多くの人が抱える問題です。質のよい睡眠を確保することは、体調を管理するうえで大切です。

快適な睡眠を得るためには、安眠グッズがおすすめです。たとえば、目の疲れをとるホットアイマスク、足首を温め血行をよくするレッグウォーマー、リラックス効果の高いラベンダーやサンダルウッドなどのアロマグッズなどを活用すると、寝つきやすくなるため、疲れがとれるでしょう。

  2-2.水分補給をしっかり行う
旅行中は、水分補給をしっかり行うことが大切です。とくに、暑い地域を訪れる場合や、運動量が多い場合は、こまめに水を飲むことを心がけてください。水分補給をしっかりすると、熱中症や脱水症状を防ぐことができます。

旅行先が海外の場合は、水道水を飲むと危険な微生物に感染するリスクがあるため注意が必要です。ボトル入りの飲料水を買うことをおすすめします。

  2-3.食べ物や行先の記録をつけておく
旅行中は、普段と違う環境、食べ慣れない食事や疲れなどの影響で、体調を崩しやすくなります。

そこで、旅行中の体調管理には、食べ物、食べた時間、行先や体調変化などの記録をつけることをおすすめします。記録をすることで、体調を崩した際の原因が突き止めやすくなるからです。

旅行中の記録は、不調が起きて病院に相談する際に役立つだけでなく、旅の思い出にもなるので実践してみてください。



   3.旅行中に体調不良になったらどうする?

旅行中に体調不良になった場合、冷静に自分の状況を確認して対処しましょう。まずは、無理をせず休息をとることが最優先です。

軽度な風邪や下痢の場合は、持参した薬で治すことが可能です。ただし、深刻な症状の場合や原因がよくわからない場合は、現地の医療機関を利用することをおすすめします。

海外旅行保険や健康保険などの必要書類も事前に用意しておくことが大切です。万が一、海外で医療機関を訪れることになっても、海外旅行保険に加入していれば治療費を補償してもらえるので安心です。


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