【他人事ではない!】大人の約5割は歯肉炎!? 歯茎の腫れ&出血を防ぐお口のケア

2023.06.02

疲れやストレスを感じると、歯茎が腫れたり出血したりすることはありませんか? もしかすると、それは歯肉炎のサインかもしれません。大人の約5割にみられるという歯肉炎は、放置すると歯を失う原因にもなります。

今回は、歯肉炎の原因や予防法、対処法などをご紹介します。これからお伝えしていく情報を参考に、お口のケアをしっかり行っていきましょう!


  1.歯肉炎の原因とは?

歯肉炎は、歯肉に炎症が起こる病気で、歯茎の赤みや腫れ、出血が起こりやすくなります。放置すると歯周炎や歯槽膿漏の原因になるため注意が必要です。歯肉炎になる原因はさまざまですが、以下のような理由が考えられます。

 1‐1.歯垢と歯石の蓄積
歯垢は口の中に住む細菌や食べ物のかすが固まったもので、歯石は歯垢が固まってできたものです。歯垢や歯石が歯肉に蓄積して細菌が繁殖することで、歯肉炎が引き起こされることがあります。歯石は歯磨きだけでは取り除けないため、注意が必要です。

 1‐2.女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れると、歯肉が敏感になり、炎症を引き起こしやすくなります。これは、口の中にいる一部の細菌が女性ホルモンをエサにしているためです。とくに20~30代の女性は女性ホルモンの分泌が増えることで、これらの細菌が増殖しやすくなり、歯周病の発症や悪化を引き起こす可能性があります。

 1‐3.食生活の乱れやストレス
不規則な食生活やストレスは免疫力を低下させます。とくに、ストレスがたまって疲れたときはスイーツが欲しくなることがありますが、糖分の摂り過ぎは虫歯だけでなく、歯肉炎のリスクを高めてしまうため注意が必要です。


   2.歯肉炎の予防法は?

歯肉炎の予防法は、正しい歯磨きや運動習慣が重要です。日常生活で意識的に行うことで、歯肉炎の発症や進行を防ぐことができます。

 2‐1.正しい歯磨き習慣
歯肉炎予防の第一歩は、正しい歯磨き習慣の実践です。歯ブラシを斜め45度に傾け、小刻みに磨くことで、歯と歯茎の間の汚れを落としながら歯茎のマッサージができます。さらに、歯ブラシを垂直に立てて、歯と歯の間にブラシを差し込むように動かすと、歯垢を取り除くことができます。

歯ブラシだけでは届かない部分や隙間には、デンタルフロスや歯間ブラシを使用するとよいでしょう。

 2‐2.歯ブラシの選び方
歯ブラシは柔らかめのものを選ぶと、歯茎にかかる負担を軽減できます。また、口の大きさに合ったブラシを選ぶと細かく動かしやすくなるため、歯と歯茎の境目の汚れを取りやすくなります。

磨き残しが気になる方には、電動歯ブラシがおすすめです。電動歯ブラシは回転や振動で効率的に歯垢を取り除くことができるため、磨きにくい部分もキレイに磨くことができます。

 2‐3.健康的な食生活とストレスの管理
歯肉炎の予防には、健康的な食生活とストレスの管理も大切です。バランスのよい食事を心がけ、砂糖や脂肪分の多い食べものは控えるようにしましょう。

また、ストレスを感じたときは、運動やヨガ、マッサージなどのリラックス方法をとり入れるのがおすすめです。自分に合った方法でストレスを発散し、歯茎を健康に保ちましょう。



   3.歯肉炎に悩んでいる方必見! 対処法は?


歯肉炎に悩んでいる方に、3つの対処法をご紹介します。

 3‐1.歯科の受診
歯肉炎にかかった場合は、早めに歯科医師の診察を受けましょう。歯肉炎の程度によっては、歯垢や歯石を取り除くクリーニングや、歯周ポケットの洗浄が必要となる場合があります。歯科医師からの適切なアドバイスを受け、定期的に検診を受けることが大切です。

 3‐2.口腔洗浄剤の使用
口腔洗浄剤を使うことも効果的です。口腔洗浄剤は、歯磨きで落としきれなかった細菌や歯垢を取り除くことができます。また、うがい薬としても使用できるので、口内を清潔に保つだけではなく、風邪や新型コロナウイルスなどの感染予防対策にも期待できます。

 3‐3.漢方薬の活用
漢方薬には、歯肉炎の炎症や出血を和らげる効果が期待できるものがあります。近年、その効能が認められ、歯科領域でも漢方薬が処方されるようになってきています。

漢方薬は歯肉炎の症状の緩和だけでなく、根本的な原因にアプローチして体質改善を促し、健康なからだへと導くことを目的としています。

歯肉炎は、ホルモンバランスの乱れやストレス、過労などが原因で悪化すると考えられています。
歯肉炎を改善するには、炎症を抑える作用に加えて
・ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える
・毒素や膿を排出する
・消化、吸収機能をよくして歯茎に栄養を届ける
などの働きを持つもつ漢方薬を体質に合わせて選びましょう。


<歯肉炎によく利用される漢方薬>

排膿散及湯(はいのうさんきゅとう): 化膿性の皮膚疾患や歯周炎、扁桃炎などに用いられます。熱を冷ます、毒素を排出する、粘痰を解消するなどの作用を持ち、皮膚の腫れや発赤を緩和し、治癒を促進する働きがあります。

立効散(りっこうさん): 痛みや腫れを緩和する作用があり、主に歯痛に対して用いられます。口に含んでゆっくり時間をかけながら飲み込むようにします。


ただし、漢方薬を選ぶ際には、その人の状態や体質に合っているかどうかが重要です。適切な漢方薬を選ばないと、効果を感じられないばかりか、場合によっては副作用が生じることもあります。したがって、漢方薬に詳しい医師や薬剤師の力を借りて、自分に合った漢方薬を見極めることが大切です。

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漢方薬の服用に加えて、バランスのとれた食生活や運動習慣の改善も心がけてください。



   4.歯肉炎をケアして、美しく健やかな口腔環境を手に入れよう!
歯肉炎を予防するためには、適切な歯磨きや健康的な食生活、ストレスの管理が必要です。さらに、漢方薬を使って体質改善を目指すことも選択肢のひとつです。今回ご紹介した方法を実践して、歯と歯茎の健康を守りましょう!


<この記事を書いた人>


あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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