Nao・吉野なおの愛するLL vol.9「愛するって何?」

自分を愛するためにはどうすればいいの? というメインテーマの下に、私Nao(吉野なお)が人生を楽しむ方法について考える連載。今回は連載開始から1年以上が経ちタイトルにもなっている「愛する」という事を改めて考えていきます。

 この連載が始まって、なんと1年が経ちました。あっという間! 今、このページを読んでくださっているみなさん、ありがとうございます! タイトル『愛するLL』は、LLサイズである私やみんなが、自分を愛してみよう! という思いを込めてつけました。でも、そもそも「愛する」って何なのでしょうか? 過去の話と重なる部分もあるけれど、今回は改めて“愛”について考えてみます。

愛がわかならい
 思えば、子供の頃から耳にしてきた流行りの音楽の歌詞にはいつも「愛している」などのフレーズがよく出てきていました。当時は愛とは何なのかよくわからないけど、歌うと気持ちがよかったので歌っていました。(多分みんなもそうだよね?)中高生になると恋愛がリアルなものになり、どうやら世の中の人は「誰かを愛する経験」をしたからこそ、恋愛ソングに共感できるらしい、ということがわかるようになりました。クラスメイトには彼氏ができ始め、当時大人気だった、いわゆる歌詞画という恋愛ソングの歌詞入りのイラストを携帯電話の待ち受け画面にしていたのですが、私には「人を好きになる事」は理解できても、そんなに誰かを愛したことがありませんでした。と同時に、歌に共感するほど誰かに愛されたことのない自分がなんだか孤独に感じてました。

恋愛を経て学んだこと
 そのうち私にも恋人ができて、最初は誰かが私を好きになってくれた事がうれしくてたまりませんでした。だけど「君のためを思って」と言いつつ太っている事をけなされたり、すっぴんブスを拒否されたり(連載3回目参照)、好きなものを否定されました。それでも「自分を好きになってくれているんだから」と相手に合わせようとしていた私。今なら、そんなメンズに対して「なんという自分勝手!」とわかるし、あれは愛ではなく『支配』だったと思います。その後、私の事を全く否定しない器の大きな人に出会った事で、それまで自分は我慢して相手に合わせていた事に気付く事ができました。自分の意見をはっきり言ったり、嫌な事やストレスになる事を正直に伝えても「そっか、わかった!」と受け入れてもらえ、否定せずありのままの私でいる事を認めてもらえた時、自信や安心感に繋がったし、何より、そんな相手の事をより大切に思うようになりました。この頃には、かつて共感できなかった恋愛ソングも心に染みて理解できるようにもなりました。私にとって『愛は肯定』だと言う事に気付いたのです。

じゃあ自分を愛するってどういう事なの?
 『謙虚』が美徳とされてきた日本では、愛情表現や褒めあう事が苦手な人が多いと感じるし、私もその一人。だけどそれって『良い事に対するハードル』を上げているのでは? と思うのです。今一緒に暮らしているパートナーは、もし私がおならをしても「グッジョブ!」と言ってくれるのですが、皮肉なジョークなのに、恥ずかしい事でも繰り返し褒められるうちに自己肯定感が高まるから不思議。良い人間や素敵な女性になるために理想を高く持つ事は大切だけど、完璧 or NG! ではなく、完璧じゃないけど70%ぐらいはOK! という考え方をしたり、そんな自分でもここまで頑張ってこれたじゃん!と優しくしてあげる事が、自分を愛する事へ繋がると思います。私も時々鏡を見て「あれ? 二重顎すごい!」とか「お腹こんなに出てたっけ?」と自分の認識とのズレにびっくりする事もよくあります。でも、それも含めて私自身だから、嫌いにならず付き合って生きていきたい。ポッコリしたお腹も、ぷるぷるの二の腕も、あなたの一部だから、どうか嫌わずに、冗談でもいいから、誰も見ていないところで、否定せず「よく頑張ってるね!」と声を掛けてみてほしい。そして少しずつ自分を愛することが、誰の価値観にも縛られず、自分の人生を生きることに繋がるはず。LLサイズの自分の体を、一緒に愛してみませんか?

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