【ラファモ・ももとして 歩んできた道、これからの道】5000文字ロングインタビュー前編「長いようであっという間の7年半でした」

約7年半に渡りラ・ファーファを引っ張ってくれていたももは、ラファモの絶対的エースでぽっちゃり女子の憧れ的存在!!
結婚、出産、ラファモ復帰、そして今号では新しい夢を叶えるために卒業を選んだもものラストインタビューをここにお届けします。

1

スポーツ少女からモデルへきっかけは、ふとした偶然!?
 私がきちんとおしゃれに興味を持ちはじめたきっかけは、ラファモになってから。小学生の時に姉の影響でラブベリーとかセブンティーンを読んではいたけど、ずっと陸上をやっていたから普段着ている服は基本ジャージ(笑)。中学生の時も365日ほぼ毎日走っていたから、いつでも走れるような格好をしていました。でも高校になって陸上をやめたら体重が40キロくらい増えちゃって、それまで太っちゃいけない世界で生きていたから、太った自分に対してどこかで「私なんて……」と思ってた。陸上をやめたことで自由に目覚めて友達と学校帰りに遊ぶことがすごく楽しくて、だんだんおしゃれすることが楽しくなってきたかなぁ。そんな時、たまたまテレビでラ・ファーファが取り上げられていて大橋ミチ子ちゃんがぽっちゃり女子として、自分のことを肯定しながらも好きでいる姿に感動しました。それまでモデルになりたいと思ったことは1度もなかったけど、ぽっちゃりモデルというものが存在しているってことを知って、母や姉も勧めてくれたし、ダメ元で一回応募してみようかって気持ちに。ただ、モデルや芸能界に興味はなかったけど、心の中ではぽっちゃりしていても輝ける世界があるのなら、私も変われるのかなっていうかすかな希望もあったんだと思います。正直、面接では自分のことをうまくアピールできなかったし、絶対に落ちたと思っていたので編集部の人から突然「急ですが、来週撮影に来られますか?」と言われた時はラファモに受かったうれしさよりも驚きが大きかったです。
 まさか応募して1ヶ月後には撮影しているとは!(笑) それまでおしゃれにそこまで興味がなかった私は、ファッションで参考にしている人も好きな芸能人もいなくて、ただただ世間知らずだったけど、ほかのラファモの子たちは自分流のおしゃれを楽しんでいて、ものすごくキラキラしているように見えたのを今でもハッキリと覚えています。カラフルな服を着て、かわいいヒールを履いて。それまでヒールなんて履いたことがなかったけど、みんなに影響されてすぐヒールを買ったことも昨日のことのように思い出せちゃう。ここからラファモのももがスタート。私の新たな青春が始まります!

2

大変なこともあったけどファンの方との出会いに感謝
 ラファモになると最初に編集部の方にラファモの心得を渡されるんだけど、その中のひとつに“ポージングを練習しましょう”と書いてあって。でも私、そもそも“ポージング”の意味が分からなかったから、まずその意味から調べました(笑)。ただ、どんなに練習をしてもいざカメラの前に立つと頭の中が真っ白になって全部忘れちゃうし、カメラマンさんに「自然にしてみて」と言われても、自然にできない……。しかもプロのメイクさんがやってくれるメイクって、それまで自分でやっていたメイクよりもだいぶ薄かったから、いろんな意味で不安でいっぱいだった。だからかな、初めての撮影は6カットくらいあったんだけど、一瞬で終わった。その日は傘が吹っ飛ぶくらいの台風の日で、行き帰りの時間の方が長く感じたし、実際長かったと思います。そこから特に笑顔の練習には努力を重ねました。もともと口角が下がってたから、学生の時は、笑顔に自信がなくて写真でも撮る側に自らまわることが多かったんです。鏡で自分の顔を見ることも好きじゃなかった私がラファモになったことで、笑顔の練習のために鏡を見て、なるべく自然な笑顔や表情ができるようにがんばりました。だからこそ、ファンの子たちや編集部の人に「笑顔が素敵!」と言われるととてもうれしい。学生の時の私に「数年経つとカメラの前に立ってるよ〜!」って伝えたい(笑)。とはいえ、ポーズや表情が下手って言われることも多かったから、実はいまだにモデルとしての自分には自信がないの。もっとこうすればよかった、ああすればよかったって撮影の度に反省しているし、まわりのラファモにはたくさん刺激をもらいました。うぃちゃんやみこちゃんのポーズ、おさむさんやえんどぅーのアンニュイな表情には特に刺激を受けたし、勉強させてもらった気がする。
 でもそんな中、SNSが流行して私のモデル人生にも変化が訪れました! 自分の空間でなら自分をうまく表現できると思って、コーデの投稿を始めたらお仕事の幅が広がったし、SNSにあげるために写真を撮ることで、自分が撮られている時にどんな表情をしているのかも分かって、いい練習にもなりました! SNSにも、とっても感謝しています! ラファモになってよかったことはたくさんあるけど、やっぱり一番はファンの子たちとの出会い。初めてファンレターをいただいた時は、心の底から感動したし、お会いしたことのない人に自分のことを知ってもらえて、さらに応援もしてもらえるなんてすごいことだし、ファンの子たちに救われたこともたくさんあります。だから、感謝してもしきれないっていうのが本音。それにね、SNSとかでファンの子に「ももちゃんのおかげでファッションに目覚めた」とか「ももちゃんがいたからおしゃれするようになった」と言われることが本当にうれしかったの。たまにネガティブな気持ちになって、ラファモをやりながらも「私ってここにいていいのかな?」って心の中で何回も思ったことがあったし、もう無理だなと感じたこともあって……。でもその都度、ファンの子の存在を思い出して、がんばり続けることができました。
 大変だったことももちろんあります。モデル人生で一番大変だったのは、極寒の中での水着撮影(笑)。寒いのは得意だと思っていたけど、全然ダメで終始震えっぱなし! 海の音でカメラのシャッター音も聞こえなくて、慌てたなぁ。でも、大変だったけど、これも今となってはいい思い出のひとつ!(笑)
(後編へ続く)


カーディガン L~4L 3,740円/クレット パフスリーブニット 大きいサイズL 4,499円/SLURR ネックレス 1,430円/OSEWAYA(お世話や)
撮影/伊藤大作(The VOICE management) 原稿/安藤陽子

RELATED関連記事

SPECIALスペシャル



RANKING人気記事

MAGAZINE最新号のご紹介

ラ・ファーファ最新号[2023年5月号]

5月号

発売日

2024年 3月 19日