【薬剤師が解説】風邪かな?と思ったら、薬剤師が教える風邪からの脱却方法

2024.03.31



暖かくなってきて、日々続く倦怠感がつらいというお悩みはありませんか?
熱はなく、会社を休むほどではないけれど、これは風邪かな? と思うときに行える
対策を、あんしん漢方の薬剤師である中田 早苗さんにうかがいました。






   1. 風邪のメカニズムとは?


風邪は、鼻やのどの粘膜にウイルスなどが付着し、感染することで起こります。

ウイルスに感染したからだは、ウイルスを排除するために免疫機能を活性化させます。風邪をひき起こすウイルスは熱に弱いため、からだが耐えられる程度に体温を上昇させるのです。これが発熱です。

からだは、内臓を活発化させたり、筋肉を震わせたり、汗を抑えるなどの方法で体温を調節して、ウイルスに対抗します。

また、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状も粘膜に付着したウイルスを追い出すための生体防御反応です。

粘膜組織に熱感や腫れなどの炎症が起こるのも同様の理由で、からだが外敵から身を守るために戦っている証拠といえます。



   2. 風邪をひく原因


不規則な生活習慣は、風邪をひく原因のひとつです。とくに睡眠不足は成長ホルモンが十分に分泌されず、免疫細胞が減少する理由になります。

また、運動不足も風邪をひきやすくなる原因に。運動不足は血流低下を招き、白血球などの免疫細胞のはたらきも低下します。

そして、からだの冷えも大敵です。冷えは血流の滞りの原因で、体温が1度下がるごとに免疫力は30%低下するといわれています。

余計なストレスをためないことも大事です。慢性的な精神的ストレスを感じると、抗体のIgAの分泌が低下するといわれています(※1)。


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