急なほてりにはどう対処する?困ったときの対処法

2024.09.05



「からだがほてって汗がでる」「ほてりとともに動悸がする……」そんなお悩みを抱えていませんか? 慢性的なほてりはもちろん、仕事中や外出中など場所を選ばず突発的に発生するほてりは困りますよね。症状の度合いによっては、日常生活に支障をきたす可能性もあります。そこで、今回はほてりが起こるメカニズムや対処法、予防法をあんしん漢方のヨガインストラクター、高橋かなこさんにうかがいました。





   1. ほてりの主な原因

まずは「ほてり」の原因を解説します。

  1-1. 更年期・若年性更年期
更年期は「閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間」のこと、若年性更年期は「20代や30代の人が更年期障害のような症状がでる」ことを指します。

更年期・若年性更年期にからだがほてりやすい理由のひとつは、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量の低下だといわれています。エストロゲンの分泌は、自律神経やホルモンバランスの維持に重要な役割を果たしている視床下部でコントロールされており、エストロゲンが指示通りに分泌されないと、自律神経のバランスも乱れて体温を適切に調整できなくなることがあるのです。

更年期の場合は、卵巣の機能が徐々に低下することでエストロゲンの分泌量が減少し、ほてりにつながります。過度なストレスや体重減少、睡眠不足などが原因でエストロゲンの分泌量が減少すると、若年性更年期障害を引き起こし、ほてりが起こる可能性があります。(※1)(※2)




  1-2. 病気による症状
更年期や若年性更年期ではなく、病気が原因でほてりが起こる可能性もあります。突発的なほてりで考えられるのは「感染症などによる発熱」「熱中症」などです。また、慢性的なほてりの場合は以下が考えられます。(※3)

・甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患
・高血圧症
・動脈硬化症
・糖尿病
・多血症
・皮膚疾患
・自律神経失調症





   2. ほてりが起きたときの対処法

ほてりが起きたときは、からだを冷やしてリラックスするのが大切です。具体的には下記のような対処方法が挙げられます。

・涼しい場所で保冷剤などを用いてからだを冷やす
・風通しのよいリラックスできる服装に着替える
・十分な水分補給を行う
・腹式呼吸で、深くゆっくりとした呼吸を行う

腹式呼吸は、副交感神経を優位に働かせて、リラックスした状態のからだを作ってくれます。ゆっくりと鼻から息を吸っておなかを膨らませ、ゆっくり鼻から息を吐いておなかをへこませます。これを数回繰り返してみましょう。



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