4.こむら返りを予防する方法
こむら返りは繰り返し起こりやすく、一時的なものだと思って放っておくと癖になることもあります。セルフケアをして、こむら返りが繰り返し起こらないように予防しましょう。
4-1.ミネラルを摂取するミネラルは体内で合成できない栄養素のため、食物から摂らないと不足しやすくなります。こむら返りを予防するためにも、日頃から積極的にミネラルが豊富な食物を摂りましょう。
・マグネシウムが豊富な食物あおさ、ワカメ、ヒジキ、しらす干し、絹ごし豆腐、アーモンド など
・カルシウムが豊富な食物牛乳、チーズ、ししゃも、小松菜、チンゲンサイ など
・ カリウムが豊富な食物長いも、さつまいも、切り干し大根、パセリ、キウイ、バナナ など
上記の食品は、ミネラル以外の栄養価も優れているので、積極的に摂ることをおすすめします。
4-2.運動時や寝る前に水分補給をする運動時や寝る前に、コップ一杯程度の水を飲みましょう。水分不足は体内のミネラルバランスが崩れる要因として考えられ、こむら返りが生じやすくなります。そのため、こむら返りの予防として水分補給は必須条件といえるでしょう。
また、水分を補給する際は、胃腸を冷やさないためにも常温以上の飲み物を摂るのがおすすめです。運動中はスポーツドリンクなどで、水分とミネラルをこまめに補給するとよいでしょう。
4-3.漢方薬を飲む
運動時や寝ているときに生じるこむら返りの症状には、整形外科の治療でも使われている漢方薬もおすすめです。
こむら返りのような筋肉がつった状態は、栄養・酸素を運ぶ血液や水分の不足、冷えなどで筋肉が異常に収縮して痙攣を起こすことが原因で生じると考えられています。
こむら返りに対しては、「筋肉に酸素や栄養を届け、疲労を軽減する」「血流や水分の循環をよくして筋肉をゆるめる」「からだを温めて筋肉をゆるめる」「胃腸の働きをよくしてミネラルバランスを整える」といった働きをする漢方薬を選びます。
漢方薬はこむら返りの根本改善を目的としますので、繰り返す痛みに悩んでいる方にはとくにおすすめです。
「健康的な食事や運動を毎日続けるのは大変……」という方でも、漢方薬を使った体質改善なら、自分の症状や体質に合うものを毎日飲むだけなので、気軽に続けられます。
お悩みの症状改善のため、日々の生活のなかへ漢方医学を取り入れてみてはいかがでしょうか。
〈こむら返りにおすすめの漢方薬〉・芍薬甘草湯（しゃくやくかんぞうとう）急な筋肉の痙攣で痛みを生じる方に。筋肉の緊張をゆるめるほか、不足した気や血を補います。芍薬（しゃくやく）と甘草（かんぞう）の組み合わせで効果がシャープにあらわれるため、漢方薬のなかでも比較的早い効果が期待できます。
・疎経活血湯（そけいかっけつとう）痛みとしびれを感じる方に。不足した気と血を補い、流れを整えることで、筋肉痛、しびれ、麻痺に働きかけます。
漢方薬は自分の体質に合っていなければ、効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時はできる限り漢方に詳しい医師、薬剤師にご相談ください。
「お手頃価格で不調を改善したい」という方には、スマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。
●あんしん漢方：
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0080
5.生活習慣を見直して、こむら返りを予防しよう今回ご紹介したように、こむら返りの対策に漢方薬は有効ですが、基本的な生活習慣や食習慣の見直しも大切です。
漢方薬で一時的にこむら返りが緩和したとしても、食生活の乱れや運動不足が続いているとすぐに不調はぶり返します。
ふくらはぎの温めやストレッチ、ミネラル豊富な食物などを日常生活に取り入れて、しなやかなからだづくりを心がけましょう！
＜この記事を書いた人＞
薬剤師 杉岡 弥幸あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師
北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信。
漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報を発信をしている。
●あんしん漢方（オンラインAI漢方）：
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0080 
