寒暖差がだるさや肩こりの原因?【冬バテ対策に効果的な食事】

2022.12.11





   3.冬を元気に乗り切る生活習慣のコツ

冬バテの予防や対策をするためには、生活習慣を見直して、自分に合ったセルフケアを取り入れることが大切です。
以下に、おすすめのセルフケアを3つご紹介します。


  3-1.朝日を浴びる
朝起きたらカーテンを開けて、朝日を浴びましょう。セロトニンは、太陽光を浴びることで分泌されるため、日照時間とセロトニン分泌量とには深い関係があると考えられています。

朝日を浴びるという習慣は、正しい時間にセロトニンやメラトニンの分泌量を増やし、感情のコントロールや睡眠・覚醒リズムを安定させてくれるのです。


  3-2.からだを温める
冬は、自律神経のバランスが乱れやすい時期ですが、そこに「冷え」という条件が重なることでさらに不調が生じやすくなります。

からだを温めるためには、食事以外にも運動や入浴でアプローチすることができます。
以下に、運動と入浴のやり方を詳しく示します。

・正しい入浴法
入浴時は38度〜40度のぬるま湯につかりましょう。ぬるめのお湯に20分〜30分間ゆったりつかることで、じわじわとからだの芯まで温めることができます。
入浴は、血行改善やストレス解消が期待できるほか、質の良い睡眠にもつながり、日々の代謝アップが期待できます。半身浴もおすすめです。

・運動で筋力と代謝を上げる
運動を定期的に行うことで、筋力が上がり基礎代謝アップが目指せます。また、血液を心臓に戻すポンプ機能のはたらきが強くなるため、からだの隅々まで血液を巡らせて、からだを温めることができるでしょう。
5分間の筋トレ(無酸素運動)後に、有酸素運動を行うと効率よく代謝を上げられます。
運動が苦手な方は、足の指先から徐々にほぐすようなマッサージやストレッチを取り入れるとよいでしょう。


  3-3.漢方薬を取り入れる
「冬の不調をなるべく早く改善したい......」
「だるさや肩こりなどの不調がでないように、根本的に体質を見直したい......」
そんな要望に応えてくれるのが、漢方薬です。

冬バテは、今回ご紹介した「寒暖差による自律神経のバランスの乱れ」や「日照時間によるホルモン分泌の不足」だけでなく、ストレスや血行不良、生活習慣の乱れによる胃腸機能の低下など、からだの内側にも症状を増悪させる要因があると考えられます。

冬バテの症状に対しては、「自律神経のバランスを整えて、寒暖差に負けないからだを作る」「血流をよくして自律神経の乱れを整える」「からだを温めて免疫力を上げ、疲れた筋肉をほぐす」「胃腸のはたらきを丈夫にして、心とからだを元気にする」といった働きを持つ漢方薬を選びます。

気力や体力、食欲の低下といった症状に効果があるとされる漢方薬はいくつもあり、実際に医療現場でも活用されています。

食生活や運動、入浴などのセルフケアに漢方薬を加えることで、からだの内側から冬バテ改善にアプローチできるでしょう。

からだの内側から改善できる漢方医学を、日々のセルフケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。


〈冬バテ対策におすすめの漢方薬〉
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):貧血気味で疲れやすく、足腰が冷えやすい方
「血(けつ)」を補い、巡りを整えることで、婦人科系機能のはたらきを高めます。また、水分代謝を改善することで冷え、むくみにも用いられます。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲れやすく、風邪を引きやすい方
気を補い、胃腸のはたらきを改善し、疲労倦怠や胃腸虚弱に用いられます。
疲労感や食欲不振に加え、吐き気・下痢が強い方は六君子湯(りっくんしとう)がおすすめです。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラしがちで、下半身が冷え上半身がのぼせやすい方
「気」の巡りを整えるはたらきがあり、冷えのぼせやホットフラッシュ、神経の高ぶりや抑うつにも用いられます。


漢方薬は自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時にはできる限り漢方に詳しい医師、薬剤師にご相談ください。

「お手頃価格で不調を改善したい」という方には、スマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。


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   4.生活を見直して冬バテしないからだを目指そう
冬バテは、寒暖差や日照時間の減少により、からだのバランスが乱れることで生じます。からだや心の状態が外界の変化に左右されないようにするには、生活習慣を見直して、セルフケアで予防・対策することが必要です。

万全な状態で冬を乗り切れるよう、自分に合ったセルフケアを取り入れていきましょう。





<この記事を書いた人>

薬剤師 杉岡 弥幸

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信。
漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報を発信をしている。
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