【薬剤師が解説】乗り物酔いの不快感がなくなる!お出かけ前にやっておきたい3つの対策

2023.05.23



   4.乗り物酔いには漢方もおすすめです

体調管理や、締め付けのない服を着るなどの予防策をとると、乗り物酔いを軽減することができますが、根本的な体質改善を目指すなら漢方薬の服用もおすすめです。

乗り物酔いの原因は、目に見る光景とからだの情報のズレや耳の三半規管の刺激による自律神経の乱れ、水分代謝のアンバランス、睡眠不足などが挙げられます。

乗り物酔い対策には
● 水分の代謝をよくして、吐き気やめまい、頭痛を改善する
● 自律神経の乱れを整えて、睡眠の質を高めたり、不安やストレスによる乗り物酔いを改善したりする
といった働きをもつ漢方薬を選びます。

漢方薬は、西洋薬のような対症療法ではなく根本からの体質改善が目指せるので、乗り物酔いをしにくい体を手に入れることもできます。


〈乗り物酔いに悩む方におすすめの漢方薬〉

・五苓散(ごれいさん)
口の渇きや尿量の減少がある方に向いています。
水分の循環をよくして、無駄な水分をとり除きます。むくみ、急性胃腸炎、水様性下痢、めまいや吐き気などに用いられる漢方薬です。

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
めまいやふらつきがあり、ときに、動悸やのぼせがある方に向いています。
水を巡らせ、気(エネルギー)の流れを整えます。めまいや吐き気、不安感などに用いられる漢方薬です。


漢方薬は飲むだけなので簡単に取り入れることができますが、服用する際は体質に合ったものを選びましょう。自己判断での服用は効果が出にくいばかりか、副作用が生じる恐れもあります。

ただ、自然の生薬で構成される漢方薬は本来、副作用が出にくく、体質に合えば大きな効果が期待できるものです。そのため、服用前には漢方に詳しい医者や薬剤師に相談することをおすすめします。

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<この記事を書いた人>


あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。