4.肌質の改善には漢方もおすすめ
「季節の変わり目やマスクのこすれなどの影響を受けても、肌荒れしにくい体質を目指したい」
「乾燥に負けない肌を目指して、からだの内側から改善していきたい」
そんな要望に応えてくれるのが、漢方薬です。
ビニール肌は「誤ったスキンケア」だけでなく、ストレスや血行不良、生活習慣の乱れによる胃腸の不調など、からだの内側にも原因があると考えられます。
ビニール肌などの肌トラブルに対しては、「血流をよくして肌に栄養をいきわたらせ、肌の代謝を上げる」「肌に潤いを与える」「胃腸の働きをよくして肌に必要な栄養をつくる」といった漢方薬を選びます。
肌トラブルに効果があるとされる漢方薬は実はいくつもあり、実際に皮膚科などの医療現場でも活用されています。
スキンケアや食生活などのセルフケアに漢方薬を加えることで、からだの内側からビニール肌の改善にアプローチできるでしょう。
〈肌質の改善におすすめの漢方薬〉・四物湯（しもつとう）：肌が乾燥しやすく、色つやの悪い方
血（血液）を補うことで肌に栄養を与え、しみにも働きかけます。
・当帰飲子（とうきいんし）：肌が乾燥しやすく、冷えを感じる方
気（エネルギー）と血（血液）を補い、肌に潤いを与えることで、分泌物の少ない湿疹や乾燥からくるかゆみに働きかけます。
・桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）：のぼせや肩こり、頭痛なども気になる方
体内の滞った血（血液）の巡りを整えることで、ニキビやしみにも働きかけます。
（※1）
【参考】
（※1）森雄材著『図説 漢方処方の構成と適応 第2版』（神戸中医学研究会）
大切なのは、選んだ漢方薬が自分に合っているか否かということです。自分の状態に合っていない場合、効果が出なかったり、副作用が起きる可能性も高まります。そのため、購入の際は漢方に精通した医師、薬剤師へのご相談をおすすめします。
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5.正しいスキンケアで美肌を目指そう
美肌を手に入れるためには、正しいスキンケアを行うことが大切です。
正しいと思っていても、意外と誤っているスキンケアはいくつもあります。誤ったスキンケアを繰り返すことにより、肌トラブルや肌老化の前段階である「ビニール肌」になってしまうのです。
自分の肌は、どんな状態かセルフチェックして、早めの対策をしていきましょう。からだの外側からのスキンケアだけでなく、漢方薬による内側からの肌質改善を組み合わせることもよい選択肢でしょう。
＜この記事を書いた人＞
薬剤師 杉岡 弥幸あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師
北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信。
漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報を発信している。
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