3.つらいPMS症状への対策方法
つらいPMS症状に悩んでいる方のために、3つの対策方法をご紹介します。
3-1.ピルの服用
医師の診察により処方されるピルは、ホルモンバランスを整えるために有効な方法です。エストロゲンとプロゲステロンを含んでおり、服用によって女性ホルモンのバランスが調整されます。そのため、PMS症状が軽減されるのです。継続的に服用すると、PMSの不調に悩まされることなく、生理前を快適に過ごせるようになります。
3-2.有酸素運動
有酸素運動はPMS症状の軽減に効果的です。適度な運動を行うことで、血液循環がよくなり、ホルモンのバランスが整います。毎日30分程度のウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動がおすすめです。
3-3.アロマテラピー
アロマテラピーはリラクゼーション効果があり、PMSの症状を和らげるのに役立ちます。とくに、ラベンダーやローズの香りは、リラックス効果が高いとされています。アロマディフューザーやアロマオイルを用いて、香りを楽しんでみてください。PMSによる不安感やイライラを軽減できるでしょう。ただし、アロマテラピーには個人差があるため、自分に合った香りや使用方法を選ぶことが重要です。
自分のからだと向き合いながら、ぜひ試してみてください。
4.漢方薬での解決方法
「つらいPMS症状をなるべく早く改善したい」 「生理前のイライラや不安感などの症状が出ないように、根本的に体質を見直したい」そんなPMSの悩みを持つ人には、婦人科でもよく用いられる自然由来の漢方薬がおすすめです。
漢方薬は、PMS症状の根本的な原因にアプローチして体質改善を促し、健康なからだへと導くことを目的としています。
PMSの原因としては、「ホルモンバランスの変動」や「神経伝達物質のバランスの乱れ」だけでなく、ストレスや過労など、さまざまな要因が関与していると考えられます。
PMSの症状に対しては、
●ホルモンのバランスを整えて、PMS症状を軽減する●神経伝達物質のバランスを調整して、気分の安定を促す●血流をよくして自律神経の乱れを改善する●消化・吸収機能を改善してからだの内側からからだと心を元気にするといった働きを持つ漢方薬を選び、根本改善を目指します。
漢方薬はからだと心の全体のバランスを整えることで、PMS症状を起こしにくいからだを目指すこともできます。
＜PMS症状にお悩みの方におすすめの漢方薬＞補中益気湯（ほちゅうえっきとう）：体内の気（エネルギー）を補い、内臓の機能を高めます。主に、疲労感や倦怠感、食欲不振、冷え性、めまい、動悸などの不調に使用されます。
加味逍遥散（かみしょうようさん）：気（エネルギー）の滞りやストレスによる不調を改善
します。主に、イライラ、不安感、気分の落ち込み、胸のつまり感、頭痛などの症状に使用されます。精神的な安定感をもたらし、PMSに伴う不快な症状を緩和します。
ただし、漢方薬を選ぶ際には、その人の状態や体質に合っているかどうかが重要です。適切な漢方薬を選ばないと、効果を感じられないばかりか、場合によっては副作用が生じることもあります。したがって、漢方薬に詳しい医師や薬剤師の力を借りて、自分に合った漢方薬を見極めることが大切です。
最近話題の「あんしん漢方」では、AIを活用したオンライン個別相談で、漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに適した漢方を見極めてくれます。
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5.笑顔を取り戻して快適に過ごそう！
PMSは多くの女性が経験する悩みです。
今回ご紹介した対策方法は、ホルモンバランスの調整やストレスの軽減に効果的です。
PMSに悩んでいる方々は、前向きな気持ちで今回ご紹介した改善方法に取り組んでみてください。
自分に合った方法を見つけ、PMSの症状を軽減させましょう！
＜この記事を書いた人＞
あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師
碇 純子（いかり すみこ）
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士（薬学） / 博士（理学）
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いから、オンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
●Medical Health CH：
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