【ヨガインストラクター監修】過食の原因ってなに?からだにちょうどいい食事量の目安

2024.08.03



ついつい気持ち悪くなるまで食べ過ぎてしまって胃薬を飲む頻度が多かったり、食べ過ぎによる吐き気に悩んだり......そんな症状はありませんか? 過食は心身の健康に影響が出やすくなるのはもちろん、食費の増加などさまざまな短所があります。では、どうすれば過食はおさまるのでしょうか。今回は、過食のメカニズムやからだにちょうどいい食事量など、過食への向き合い方について、あんしん漢方のヨガインストラクターである高橋かなこさんにうかがいました。




   1. 過食の状態って?

過食とは、その名の通り「食べ過ぎ」の状態を指します。では、具体的にどんな症状が過食といわれるのでしょうか?

  1-1.食べるスピードが速い
過食の症状のひとつとして「食べるスピードが速い」が挙げられます。これは、満腹感を感じる前に大量の食物を摂取してしまうことを意味します。通常、満腹感を感じるまでには食事を始めてから15〜20分程度かかりますが、早食いの習慣があるとその前に過剰なカロリーを摂取してしまいます。その結果、消化器官に負担がかかり、胃もたれや消化不良を引き起こすことが多いです。また、食事の満足感が得られにくいため、短時間で再び空腹を感じやすくなり、過食の悪循環に陥る可能性があります。(※1)


  1-2.苦しくなるまで食べる
満腹感を無視して食べ続け、気がついたときには、胃が膨張して不快感や痛みを感じる状態になってしまっていることはありませんか? このような過食行動は、しばしば感情的なストレスや不安の対処法として行われることが多く、一時的な満足感を得るための手段となります。しかし、過食によって摂取カロリーが過剰になると、健康問題(高血圧、糖尿病など)を引き起こすリスクが高まります。そのため、このような症状が続く場合は、食事のコントロールやストレスマネジメントの方法を見直し、必要に応じて専門家の助けを求めることが重要です。(※2)


  1-3.空腹を感じていないのに大量に食べる
これは、からだがエネルギーを必要としていないにも関わらず、食べ物を摂取し続ける状態です。このような過食行動は、「苦しくなるまで食べる」のと同様に、感情的なストレス、不安、孤独感、または退屈を紛らわせるための手段として行われることが多いといわれています。食べる行為が一時的な安堵感や快感をもたらすため、感情を抑えるために食べ物に依存することになるのです。しかし、これも消化器官に過剰な負担をかけて健康問題を引き起こすリスクを増大させます。また、食後の罪悪感や自己嫌悪を引き起こし、さらなるストレスや過食行動を招く悪循環に陥ることもあります。(※2)






   2. 過食の原因はこれ!

過食の原因は多岐にわたるといわれています。そのなかのひとつが、前述の過食の状態でも触れた「心理的要因」です。主に、ストレス、不安、抑うつ、孤独感、低い自己評価などが挙げられ、これらの感情を食べることで紛らわせようとするため、過食に陥りやすくなるのです。とくに、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加すると、食欲が刺激され、高カロリー食品への欲求が強まります。

また、環境的要因が関係している場合も。「食べ物が手に入りやすい」「不規則な食事時間と栄養バランス」「食事中の過度な刺激(テレビやスマートフォンの使用)」などが挙げられます。また、家庭環境や社会的プレッシャーも影響を与える可能性があります。
たとえば、家族や友人との食事習慣や、外見への社会的な期待が過食行動を誘発することがあるのです。(※3)(※4)



RELATED関連記事

SPECIALスペシャル



RANKING人気記事

MAGAZINE最新号のご紹介

ラ・ファーファ最新号[2024年11月号]

11月号

発売日

2024年 9月 20日