【kaorisuが過ごしてきた人生とは? 気になる過去・現在・未来に迫る!】History of Models 前編

1989年7月3日生まれ、33歳。岐阜県の白川村で山々に囲まれて育つが、おしゃれ好きは幼少期から。デザイナーを夢見るも二児の母になり、山あり谷ありの道を歩んできた。プラスサイズママモデルになった今、ファッションへの思いはいかに?


世界遺産の小さな村で育ち親の影響でおしゃれが大好きに

 岐阜市内で生まれて間もなく、親の実家があり、世界遺産にも登録された合掌造り住宅の並ぶ白川村へ転居。人口2000人以下という小さな村が地元になった。歳の近い3姉妹の真ん中で、遊びはもっぱら自然の中。草木を使っておままごとをし、冬はスキーやソリで雪の中を駆け回る。中学校までほぼ変わらない幼馴染みに囲まれ、のびのびと活発に育った。「給食でも家でも必ずおかわりをしていて、小学校からぽっちゃりし始めました。でも体型いじりなんてなく、積極的にお友達を遊びに誘うような子だったと思います」。
 おしゃれに興味を持ち始めたのもこのころ。「お小遣いを貯めて『ピチレモン』や『ニコラ』を買っていました。でも周りにそんな服はないから、よく女の子のコーデの絵を描いていましたね」。デニム好きの父、子供服好きの母の影響もある。「母が姉妹でリンクコーデをさせてくれたり。学校で先生に褒められるとうれしかったです。中学になると町のスーパーや『ハニーズ』で探し、自分で服を買うようになりました」。

デザイナーの夢を置いて出産し離婚、Uターンと20代は波乱
 白川村には高校がなく、進学と同時に街へ出てひとり暮らしをするパターンが多い。kaorisuも親元を離れて私立の女子校へ進むが、一気に増えた同級生の群れに戸惑うしかなかった。クラスの中では大人しいタイプで通し、関心はファッションへと傾倒していく。雑誌『Zipper』に出会って原宿系に開眼し、近くなった岐阜の『パルコ』や名古屋の古着屋へ通った。「いたって素行は真面目だったんですけど、こけしみたいな髪型で眉毛を剃ってみたり。私服が奇抜すぎて、父から一緒に歩きたくないって言われたことも(笑)」。
 子供服デザイナーになるという夢を持ち、進路は服飾系専門学校に決めた。ところが進学前に子供を授かることになり、結婚して専業主婦に。「娘たちはとてもかわいくて子供服を手作りしたり、キッズモデルに応募して撮影に連れていったりと幸せではありましたが、服飾の勉強をしたいという思いはずっと持ち続けていました」。
 26歳で自ら結婚生活に終止符を打ち、二人の娘を連れて白川村の実家へ戻った時は清々しかった。だが村に職は乏しく、パートを掛け持ちしたり、長時間運転で村外へ通勤したりするしかない。仕事と育児に追われる中、「村で暮らすなら移住者とも仲良くなりたいし、外との関わりも必要」と思い立ち『白川郷ヒト大学』というコミュニティーの運営にも加わった。仲間と定期的にワークショップやイベントを開催し、さまざまな人と出会う中で現在の夫と知り合って神奈川へ転居することになる。

気になる続きは5/15(月)アップの後編で!
kaorisuの思い出の1枚~幼少期~

夢見がちでおしゃべりが大好きだった1歳ごろ。

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Photographs/Shiori Ota
Edit&Text/Yuriko Hayashi
※このページはすべてモデルの私服です。

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