【なまちゃんが過ごしてきた人生とは? 気になる過去・現在・未来に迫る!】History of Models 前編

1994年5月1日生まれ、29歳。生まれ育ちは山梨県の甲府市。2022年の春にラファモデビューし、海外プラスサイズモデルみたいに堂々とした佇まいで早くも活躍中! そのセンスは一体どこからきたの!? 劣等感だらけだったという10代から現在を振り返ってもらった。


「痩せればかわいい」の評価とおしゃれへの憧れの狭間で

 自宅で学習塾を開く父と、小学校の先生の母の間に生まれたひとり娘。赤ちゃんのころから家には保護犬がいて、コリーからチワワまでいろんな子たちと暮らしてきた。海外旅行好きでもある両親は、娘を毎年さまざまな国へ連れ出してくれた。「自分が一番!」と疑わないお調子者の反面、人見知りで夢見がち。おままごとやお絵かきに興じ、妄想の世界で遊ぶのが好きだった。
 「ふっくらし始めたのは3歳ごろ。タテにもヨコにも大きくて、保育園の体操着が自分だけ特注でした(笑)」。小学生になると男子に体型をからかわれ、言い返しはすれど、当然内心はグサッときていた。女子の中で無視される順番が回ってくるのも、よくある話。その時も体型いじりだった。家族の何気ない「もうちょっと痩せないと」という言葉にも胸が痛んだ。
 小学生時代に「ニコラ」を買ってもらってからは、一冊を隅々まで読むようなファッション誌ファンに。思春期は「ポップティーン」から「ジッパー」までいろんな雑誌を読みあさり、ファッションや美容に興味津々。だが、同時に体型コンプレックスも膨らんでいった。周りは口ぐちに「痩せたらかわいいのに」を繰り返す。男子にモテる友達やモデルと自分を比べ、劣等感で息苦しかった。

高校でダイエットに沼るも上京して世界観が変わった
 バドミントン部に所属した高校時代、ハードな練習で一時体重がストンと落ちる。すると男子の態度が一変し、そこからダイエットにハマっていった。往復4時間を歩いて登下校し、お昼は小さいパンのみ。便秘薬を大量に飲んでは腹痛に苦しみ、常に「寒い」と口走っていた。自律神経失調症と診断される程減量にのめり込んだが、体重はある時点でピタリと動かなくなった。憔悴しているところに周囲から「もう少しだね」と追い打ちをかけられ「こんな無理は一生続けられない」とハッとした。将来の夢はファッション関係一択。服飾大学に進学し、上京を果たした。東京は刺激的だったし、みんな他人の外見に関心がないのが心地よかった。ハタチになってお酒を覚え、体重はリバウンド。でもファッションやアートに夢中だったし、好きになった人もそのままのなまちゃんを「かわいい」と肯定してくれ、やっと自分を好きになれた。海外のニュースでプラスサイズモデルの台頭を知ったのはそのころ。日本に『ラ・ファーファ』が創刊したことも知った。

気になる続きは6/30(金)アップの後編で!
なまちゃんの思い出の1枚~幼少期~

昔の写真からお気に入りの一枚♥ 自分が一番だと思ってた1歳前後

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Photographs/Takeshi Sasaki
Edit&Text/Yuriko Hayashi
※このページはすべてモデルの私服です。

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