【れいぼん】気になる過去・現在・未来に迫る! History of Models 前編

1996年11月21日生まれの、26歳。埼玉県出身。2022年デビュー組のニューカマーで、大人ガーリーなファッションや清楚でおっとりした雰囲気が印象的だけど、思春期は受難の繰り返しだった。乗り越えた道のり、同じような経験をしている読者への想いとは?


デブいじりでマイナス思考に。繰り返されるいじめに苦しんだ

 幼いころはお人形さん遊びが大好きで、ポポちゃんやメルちゃん、リカちゃんを着せ替えたり、おままごとをしたりする時間がお気に入りだった。家族はみんな痩せ型だけど、れいぼんは例外的に若干ぽっちゃり体型で誕生。「同じ食事をしていても私だけ大きくなるのは今でも不思議ですね(笑)」。
 幼稚園から小学校低学年までは自ら友達を遊びに誘うような明るいキャラで生きてきた。カラフルだった毎日がグレーになったのは高学年のころ。男子から「デブ」などと容姿のことをからかわれたり、机に酷いいたずら書きをされたり。5、6年生のころの担任が解決に動いてくれて事態は収まったが、周囲よりひとまわり大きい自分に「私ってみんなと違うんだ」「太っているからダメなんだ」とマイナス思考が頭にこびりつき、すっかり内向的になってしまう。
 地元の中学校生活もあまり期待はしていなかった。友達になった子と同じ部活へ入ったものの、気づけばまたいじりの対象になっていた。かばってくれた部内の先輩や先生の存在に救われた一方、クラスでは男子からターゲットにされ、居心地がいいはずもない。平和だった束の間の2年生を経て3年生になると、同じクラスの女子から再度「きもい」「何で学校にいるの?」と嫌がらせを言われるようになり、とうとう不登校に。母は部屋に引きこもる娘を学校へ連れ出そうと試みたが、れいぼんの心は折れてしまっていた。成績はオール1のまま、卒業式に出席することもなかった。

人目を恐れて萎縮しながらも身なりだけは整えたかった
 母親に「高校は行ってみたら」と勧められ、地元から少し離れた学校へ進学。新しい環境でも加わった女子グループでハブられたりはしたが「一緒にご飯食べようよ」と声をかけてくれた同級生と打ち解けることができた。男子に「足が太い」と揶揄されて学校に行けなかった日も、友達が家に泊まりに来て一緒に登校してくれた。ようやく青春を取り戻し「足が太いって言ってきた男子も謝ってくれて、友達になりました。今では笑い話ですね」と笑顔で振り返る。
 高校卒業後はすぐに就職。インターンで介護職を経験し、元々お年寄りと接するのが好きで助けになりたい気持ちがあったため、老人ホームに勤めた。社会人になっても「太いって思われてるんじゃないか」と人目に怯えるクセは抜けない。高校時代から約10kg単位でダイエットとリバウンドを繰り返したが、れいぼんには常に心掛けていたことがある。「他人にいじられないためにも、身だしなみはキレイにしようって常に思っていました。ハタチを過ぎたくらいかな? 高校時代から憧れて真似していたギャル系ファッションを卒業して大人ガーリー系へ路線を変えたんです。体型ではなく私の内面を見てくれる彼氏とも出会えて、体型に関係なく好きなおしゃれを思いっきり楽しめるようになりました」。

気になる続きは12/8(金)アップの後編で!
れいぼんの思い出の1枚~幼少期~

ふっくらした頬に面影がある2歳当時の姿。家族旅行にて

【れいぼん SNS情報】



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Photographs/Takeshi Sasaki
Edit&Text/Yuriko Hayashi
※このページはすべてモデルの私服です。

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