3. 寒さをしのぐ、肩こり解消の秘訣
ヨガ以外にも、寒さからくる肩こりを解消する方法はさまざまあります。
3-1.温活食材で内側からアプローチ冷えには、からだを温めてくれる食材を積極的に取り入れましょう。
具体的には、根菜類など(人参・かぼちゃ・玉ねぎ・レンコン・ごぼう・じゃがいも・自然薯・ショウガ・ネギ・ニンニクなど)や、発酵食品など(玄米・鮭・納豆・キムチなど)が挙げられます。
温かいスープや鍋料理にすることで、からだを温めつつ、食材の栄養分も余すことなく摂取できますよ。(※2)
3-2.漢方で冷えと戦う漢方薬は自然由来の生薬で構成されており、肩こりの原因となる血行不良やストレス、過労、水分代謝の乱れなどに根本からアプローチすることができます。
一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれており、飲むだけなので忙しい毎日にも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。
肩こりの解消には、下記のような作用の生薬を含む漢方薬から選びましょう。
・血流をよくして肩の筋肉をゆるめる・肩の筋肉に栄養や酸素を届けて疲労を軽減する・水分の循環をよくして老廃物や疲労物質を排出する・からだを温めて筋肉をゆるめる・自律神経のバランスを整え、ストレスが原因の首や肩のこりを軽減する漢方薬でからだの内側からバランスを整えることで、肩こりだけではなく、頭痛や冷え、疲れやすさなどのさまざまな不調の改善も期待できますよ。
<肩こり解消におすすめの漢方薬>・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)「血(けつ)」と「水」の巡りをよくして、肩こりや頭重を和らげ、冷えも改善します。からだが疲れやすい人におすすめです。(※3)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)滞った「血(けつ)」の巡りをよくする代表的な漢方薬で、血流をよくして肩こり解消に期待ができます。比較的体力のある人に用いられます。(※4)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状がある人の温活におすすめです。自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。(※5)
3-3.忙しい日常に取り入れる肩こり予防法
肩こり対策にはヨガや食事内容も大切ですが、毎日忙しいと全部をこなすのは難しいかもしれません。
「肩の力を抜いて姿勢を正す」「目が疲れたと感じたら1分ほど目を閉じて休ませる」「ホットタオル(蒸しタオル)を肩にあてる」など、スキマ時間にできることを習慣化するのも効果的です。
4. 1日5分で肩こりフリーの日々を実現させよう!
寒さが原因の肩こりに悩む女性向けに、ヨガや温活食材、漢方などのアプローチを紹介しました。
冬の寒さに負けないよう、しっかりと対策を行いましょう。
【参考サイト】(※1)
社会福祉法人 恩賜財団 済生会「寒い冬こそストレッチをしよう 肩こり予防のすすめ」(※2)
小児科・内科 桑原医院 管理栄養士のレシピ集「第48回 冷え症改善の食事」(※3)
くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」(※4)
くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」(※5)
くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)」
<この記事を書いた人>
ヨガインストラクター・ライター高橋かなこ2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。
自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):
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