【薬剤師が解説】爪が割れやすいのは〇〇不足? 簡単対策、割れづらい爪への道

2024.05.15



最近爪がもろくなった?
不意にぶつけた際に割れてしまったり、欠けてしまったり……なんてことはありませんか?
爪が割れやすくなるメカニズムと、爪割れの対策をあんしん漢方の薬剤師である中田 早苗さんにうかがいました。






   1. 爪が割れやすくなるメカニズムとは?


爪が割れやすくなる原因は、爪の「乾燥」「栄養不足」「加齢」、そして「病気」が挙げられます。

爪の乾燥は、手洗い、水仕事など、生活習慣が影響します。とくに、食器洗剤は界面活性剤という油分を分解する成分が入っているので、手指の油分を奪い、皮膚を守るバリアを削りとることにもつながるのです。

爪の栄養不足は、爪を構成するケラチンというたんぱく質の不足が関係しています。ケラチンは、爪だけでなく、皮膚の角質層や髪の毛を構成している成分です。

爪の加齢は、女性ホルモンの低下が影響します。女性ホルモンのエストロゲンが加齢により不足すると、水分が蒸発しやすくなり、爪の弾力性を保持するのに重要な爪床という組織の水分が不足し、割れる原因になるのです。

爪の病気については後述します。




   2. 爪割れの対策


爪の乾燥には、保湿がとても大事です。ハンドクリームは爪の先まできちんと塗りましょう。ネイル専用のネイルクリームを使用するのもおすすめです。すでに爪に亀裂がある場合は、マニキュアや液体絆創膏などを使用し、凹凸を目立たなくしましょう。

爪の栄養素が不足している場合は、まず爪の主成分のたんぱく質をしっかり摂取し、亜鉛、鉄分、ビタミン、ミネラルなどもバランスよく摂って、栄養が偏らないように気をつけましょう。

顔色が悪い場合には、爪への血流不足が考えられるので、血行不良を改善する漢方薬もおすすめです。漢方薬は爪割れの原因をからだの内側から根本的に改善するため、健康的な爪に導いてくれます。

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
胃腸の働きを高めるとともに、血流の流れを改善することで、不足した栄養や潤いをからだの隅々にまで届けます。

・四物湯(しもつとう)
血液の流れを整え、栄養と潤いを与えることで、爪や皮膚の乾燥を補います。




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