3.漢方薬が合わないときってどんな状態？
漢方薬がからだに合わないときは、主に副作用として体調不良を引き起こします。とくに多いのは胃もたれ、湿疹、かゆみなどの消化器系や皮膚系の症状です。このような症状があらわれた場合は、漢方薬がからだに適していない、すなわち合っていないと考えられます。
さらに、漢方薬は複数種類の生薬を組み合わせて使用しますから、その組み合わせによる生薬の重複にも注意が必要です。複数の漢方薬を同時に使用する際には、そのなかに含まれる生薬が重複していないか確認し、適切な服用を心がけることが大切です。
次に、女性におすすめの漢方薬と、その注意点について説明します。
3-1.食欲過多女性の悩みとして上位に挙げられる「食欲」に対しては、「
防風通聖散 （ぼうふうつうしょうさん）」という漢方薬が効果的です。防風通聖散は、内臓脂肪の蓄積を防ぐとされています。
しかし、漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。防風通聖散には下剤として用いられる大黄（だいおう）が含まれており、下痢をする場合は減量または中止が必要です。万が一、服用後におなかが痛くなるなどの症状が出た場合は、服用を中止し、医師に相談しましょう。
3-2.ストレスによる胃痛「ストレス」は現代人の大敵です。とくに、女性は男性に比べてストレスを受けやすく、その結果、胃痛を起こすことが多いです。
そのようなときには「
半夏瀉心湯（はんげしゃしんとう）」がおすすめ。この漢方薬はストレスを和らげ、胃の調子を整える効果があるとされています。
しかし、生薬の甘草（かんぞう）が含まれており、まれにむくみや血圧上昇などが起こることがあります。その場合は服用を中止し、医師に相談しましょう。
3-3.肩こり
PC作業が多い現代社会では、「肩こり」は避けて通れない問題となっています。そんな肩こりには、「葛根湯（かっこんとう）」が有効です。
葛根湯といえば、風邪薬として有名ですが、実は肩こりにもよく処方されます。この漢方薬は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる作用があります。
ただし、生薬の麻黄（まおう）が含まれており、不眠や頻脈、動悸、血圧上昇が出たら使用を中止し、医師に相談してください。
どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです！
「あんしん漢方」（
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0113）などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
AI（人工知能）を活用した漢方のプロが、個人に効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。
4.漢方薬を上手に活用して、健康的な日常を過ごそう！
漢方薬は、自然の力を活用してからだのバランスを整え、さまざまな症状を改善へと導きます。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが必須です。
ひとりで悩まず、専門家の意見を頼りに、自分に合った漢方薬を見つけてみてください。
＜この記事を書いた人＞
あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師
碇 純子（いかり すみこ）
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士（薬学） / 博士（理学）
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いから、オンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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